1994 Fiscal Year Annual Research Report
きめの細かい情報処理教育を行なうためのコンピュータ操作の分析・支援システム
Project/Area Number |
06558026
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
飯塚 肇 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (00212697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 恵三 東京工業高等専門学校, 情報工学科, 助手 (00238859)
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Keywords | 学習支援 / コンピュータ操作 / Xウィンドウシステム / 情報処理教育 |
Research Abstract |
コンピュータ操作実習を伴う情報処理教育において、教師が学習者に理解して欲しいと考えていた内容が、操作の勘違いから誤った方向で定着してしまうことがある。たとえば、ワードプロセッサを用いて文書データの整形、文字列の検索・置換・索引の自動生成などを行なうことで、コンピュータによるデータ処理の可能性について理解を深めさせようと意図していても、学習者が実習テキストをよく読まなかったりテキストの記述の不備などから勘違いした操作をしてしまっても、提出された印刷結果からは学習者の理解度を読み取ることはできない。 我々は、操作した結果よりも操作過程の把握が重要であると考え、パーソナルコンピュータ上で学習者の操作を記録・再現するシステムを開発し、記録された操作過程データをもとに学習の分析を行ない、学習者への助言や教材の改良を行なってきていたが、分析結果を操作中の学生にリアルタイムにフィードバックするまでには至らなかった。 本研究では、まず、同様の操作分析システムをワークステーション上に作成して操作過程データの収集を行ない、教育内容の改善・工夫を行なった。その後,ワークステーションのマルチプロセスとXウィンドウシステムの機能を活用し、操作過程を逐次分析しながら適切な指示やコメントをリアルタイムに学生(操作者)に与えるプログラムを試作した。動作の把握が容易で、操作命令が利用者に覚えにくいアプリケーションプログラムの場合に硬化をあげることができた。 今後、グラフィカルユーザインタフェースを採用したプログラムにも適用し、利用者が自身で試行錯誤しながら学習していけるような支援ができるシステムにしていく予定である。
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