1994 Fiscal Year Annual Research Report
中学校・高等学校における教育多様化のための施設・設備の改革と課題に関する研究
Project/Area Number |
06610268
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
屋敷 和佳 国立教育研究所, 教育政策研究部, 室長 (70150026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 勝己 東京工業大学, 文教施設研究開発センター, 助手 (30200611)
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Keywords | 教育方法の多様化 / 教科教室型校舎 / 教科教室制 / 空間利用の合理性 / 生徒の教室移動 / 総合学科の施設・設備 |
Research Abstract |
本研究の目的は、中学校・高等学校を対象に、教育活動の多様化推進をめざす施設・設備改革のあり方と改革に伴う諸課題を検討することである。本年度は、教科教室型校舎および平成6年度に初めて設置された総合学科に注目して、以下の研究作業を行った。 (1)中学校教科教室型校舎に関わる文献資料の整理 教室不足を背景に、一方で各教科の学習環境を充実させるために行われた昭和30年代の教科教室型校舎の開発と成果に関して文献を収集し、施設面の特徴を整理するとともに、利用状況の追跡分析を行った。 (2)中学校教科教室型校舎の実態と特別教室制への移行要因の検討 昭和50年代に教育方法の多様化を目的として開発された教科教室型校舎を訪問し、教科教室制から特別教室制へ移行要因について聞取りを行った。そして、教科教室型校舎における生徒指導の課題を発見した。 (3)高校における教科教室型校舎に関する資料収集 教科教室型校舎として計画されながら、実際には、教科教室制を実施できず特別教室制にとどまる最近の高校校舎について、訪問調査を行い、建設の経緯と実態に関する資料収集を行った。 (4)総合学科の導入と施設・設備の課題に関する検討 総合学科を導入した公立高校の訪問調査を行い、総合学科の内容の整理と導入校における施設・設備面の課題を検討した。
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