1994 Fiscal Year Annual Research Report
SCAR・GPSデータの解析による南半球長距離基線ベクトル解の精度評価
Project/Area Number |
06640551
|
Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
渋谷 和雄 国立極地研究所, 研究系, 教授 (80132710)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金尾 政紀 国立極地研究所, 資料系, 助手 (40233845)
|
Keywords | GPS / SCARキャンペーン / GAMIT / 長距離基線 / 精密暦 / IGS網 / 南半球 |
Research Abstract |
1.1992年1月に行われた昭和基地を含む南極SCAR・GPSキャンペーンの解析を行うため、GAMITプログラム入力データフアイル作成及び編集を行い、SIO暦を用いて予察的な解析を行った。 2.17地点、3日間データを用いた予察的な解析によると、昭和基地GPS基準点(No.23-16金属標)のITRF92地心座標値は X=1766198.575m, Y=1460336.792m, Z=-5932285.382m である。 3.GPS基線解析により2-3cmの収束精度を保証するためにはsite information table,session information tableの確証が必要である。site log noteに立ち返った各基地のアンテナオフセットをチェックしている。平成7年度は、22日間の位相データと精密軌道としてJPL,SIO,GFZ暦の3種を用いて解の比較を行う。 4.昭和基地においては、鹿島-ティドビンビラ-昭和基地のアンテナ間でVLBI測定が1990年1月実施されたほか、1993年2月からはDORISビ-コンが運用されている。そこで各基準点間の取り付け測量を実施し、No.23-16金属標における地心座標値を求め比較した。 5.VLBI基準点の取り付け測量は、一波GPSアンテナを11mアンテナ鏡面に取り付けて相対測位することで行ったので、収束誤差は各成分17cmであった。DORIS基準点の取り付け誤差は、二波のGPS相対測位と古典的方法(測距・測角)を併用したので1cmであった。GPS基準点はNo23-16金属標そのものなので、取り付け誤差は0.2-0.3cmであった。現在のところ各方法による地心座標の一致度は各成分とも2-5cmである。 6.これまでの解析結果はKanao et al.により測地学会誌に投稿され、現在査読中である。本研究が一段落すると重力観測室IAGBN点、潮汐観測基準標識の地心座標も2-3cm精度で得られるだろう。
|
Research Products
(1 results)