1994 Fiscal Year Annual Research Report
リニア誘導モータのユニスタ等価回路とその算定法に関する研究
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06650334
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
内海 達見 東海大学, 工学部, 教授 (10056004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 功 東海大学, 工学, 教授 (60056116)
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Keywords | リニア誘導モータ / パラメータ値算定 / 三相等価回路 / 複素電力マトリクス / ユニスタ等価回路 |
Research Abstract |
平成6年度の研究実績は、以下の通りである。リニア誘導モータのユニスタ等価回路を構成する基礎的な問題に関して検討を行い、概要に示す諸点を明らかにした。 1.「リニア誘導モータの3相等価回路における回路パラメータ値算定条件」、電気学会産業応用部門全国大会、No.202、1994.8 概要:三相リニア誘導モータのパラメータ値は,従来の単相等価回路ではその特性を表すことはできず,三相駆動状態の入力電流電圧値から求めなければならないことを明らかにした。特に,鉄損が特性に大きな影響を与えることが判明した。 2.「LIMの等価回路とパラメータ値算定」、電気学会リニアドライブ研究会、LD-94-81、1994.11 概要:リニア誘導モータの,入力端子から見た三相パラメータ値算定方法を確立した。算定例として,円筒状リニア誘導モータのパラメータ値を算定し,各相のパラメータ値が不平衡であることを実証した。 3.「無負荷運転時における誘導電動機の三相不平衡パラメータ値算定の一考察」、電気学会誌レター、平成7年5月号掲載予定 概要:リニア誘導モータのパラメータ値算定手法を誘導機に適用し,無負荷時の三相パラメータ値が,電源および構造上のアンバランスにより不平衡になることを明らかにした。さらに,誘導機内部の電力分布を求め,各相が消費する電力および電源が分担する電力がそれぞれ不平衡であることも明らかにした。 4.「線形RLC回路の破壊故障診断の基礎理論」、東海大学紀要工学部、Vol.34、1994 概要:一般線形回路網の内部における開放と短絡、すなわち破壊故障点を入力端子の電圧電流から算定する手法の基礎理論を明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 内海達見: "リニア誘導モータの3相等価回路における回路パラメータ値算定条件" 電気学会産業応用部門全国大会講演論文集. 平成6年. 857-858 (1994)
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[Publications] 内海達見: "LIMの等価回路とパラメータ値算定" 電気学会リニアドライブ研究会資料集. LD-94. 69-78 (1994)
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[Publications] 内海達見: "無負荷運転時における誘導電動機の三相不平衡パラメータ値算定の一考察" 電気学会誌 D分冊. 115-D(掲載予定). (1995)
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[Publications] 施 文: "線形RLC回路の破壊故障診断の基礎理論" 東海大学工学部紀要. 34-1. 51-59 (1994)