1994 Fiscal Year Annual Research Report
任意3次元体の形状認識とその電算機への入力に関する基礎的研究
Project/Area Number |
06650523
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
谷口 健男 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (30026322)
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Keywords | デロ-ニ-三角分割 / 3次元形状 / 形状認識 / 棚田現象 / ブレーク・ライン / TIN |
Research Abstract |
本年度は主として3次元形状を測定する方法としてその表面上の節点を考え、種々の手法によるデータのフィルタリングと、それらを利用した地形表面の生成法の開発を行い、以下の成果を得た。 入手できるデータがサウンディング・データの場合、データ量が膨大なため地形形状をそれら全部を利用することは時間的・容量的に困難である。このことより本研究ではデータ量を減少させるためのフィルターの開発に着手した。手法としては座標値を比較検討して近傍点の内から特徴のある点だけを抽出する方法、領域の面積に対して一定個数の点を抽出する方法、サウンディング法の特徴を利用して一定個数の点を抽出する方法である。これらのフィルターは他のデータ、例えばCCDカメラ、航空写真といった手法で得られるデータのフィルターとしても利用できる。 地図より取り込んだ地表面の等高線上の点の場合では、座標値を用いて地形の表面を自動的に精度良く生成する手法の開発を行った。この目的を達成するに際して必要なツールとして、(1)等高線上の隣接した点を互いに結合する方法、(2)地表面の利用区分を視覚的に表現するために必要な数値情報の自動生成法、(3)いわゆる棚田現象の解消法、(4)地形上の折れ線(ブレーク・ライン)の自動生成といったものである。今日利用されているTIN等では以上の諸機能を有していないことより、不自然な地形表面を生成してしまい、また部分的な領域に対する数値情報を自動的に与える機能を有していないことより、ユーザ自身が手でもってそれら情報を入力せざるを得ないのが実状である。本研究では上に示した全ての機能を有するTINを作りあげることが出来た。得られた地形は科学研究費でもって購入した3次元図形表示ソフトウェアーAVSでもって計算機の画面上に表示し、現地の写真と比較検討できるシステムを構築できた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 谷口健男: "自然な地形上に位置する土木構造物のCGデータの生成" 土木情報システム論文集. 3. 39-46 (1994)
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[Publications] Haruyuki,TAMURA: "Fast Data Generation for 3D Computer Graphics of Landscape with Civil Engineering Structure" 6th Int.Conf on Computing in Civil and Building Engineering,Berlin. (1995)