1994 Fiscal Year Annual Research Report
CGによる光環境シミュレーションの簡易化に関する研究
Project/Area Number |
06650662
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
磯村 稔 日本大学, 生産工学部, 教授 (90059866)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山家 哲雄 日本大学, 生産工学部, 専任講師 (10096927)
大谷 義彦 日本大学, 生産工学部, 教授 (90059585)
|
Keywords | 什器 / 作業面照度 / 近似計算法 / 光環境 / シミュレーション / コンピュータグラフィックス |
Research Abstract |
屋内の光環境を解析するための1場面である、什器を有する室内の相互反射による照度計算に関して、室内の各面の反射配光が理想的な均等拡散性で、天井面に設けられた光源があらゆる方向に均等な光を発生する理想的な配光をもつ場合の室内の照度計算について近似計算法を提示して、従来から用いられている光束伝達法と比較検討した。 提示した近似計算法は、2回反射以降による間接照度の計算に什器の影響を近似的に考慮した改良光束保存の法則を用いたもので、その評価として衝立と机を組み合わせた実際的な什器の存在する室内の照度計算を行った。 その結果、近似計算法による作業面照度分布は光束伝達法より求めた結果とよく一致することがわかった。また、作業面照度値は、什器の存在する付近の照度に若干の誤差があるものの一致することが確認できたことから、提示した近似計算法は作業面照度分布、照度値を十分に精度よく求めることができる計算法であることを明らかにした。 さらに、近似計算法を作業面以外の面(壁面)の照度計算に展開したところ、近似計算法による壁面照度分布は既存の計算法である光束伝達法による結果とよく近似し、壁面の平均照度もよく一致することから、提示した近似計算法は、作業面の照度のみならず室内の各面の照度にも妥当性のある計算法であることを示した。
|
Research Products
(1 results)