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1994 Fiscal Year Annual Research Report

リグニン合成酵素の木質化細胞中での局在-急速凍結・免疫電顕法による検出-

Research Project

Project/Area Number 06660212
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

高部 圭司  京都大学, 農学部, 助手 (70183449)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤田 稔  京都大学, 農学部, 助教授 (60026599)
佐伯 浩  京都大学, 農学部, 教授 (40026498)
Keywordsヒャクニチソウ / 管状要素 / フェニルアラニンアンモニアリアーゼ / シンナミルアルコールデヒドロゲナーゼ / リグニン / 免疫電顕
Research Abstract

平成6年度の研究経過は次のように要約できる。
(1)ヒャクニチソウ管状要素でのPALの局在。
ヒャクニチソウ管状要素をホモジュナイズし、遠心分離により(1)細胞質ゾル画分、(2)細胞小器官画分、(3)細胞壁イオン結合性画分、(4)細胞壁残渣画分に分けると、(1)でPAL活性がきわめて強かった。イムノブロッティングを行なうと、(1)の画分で79kDaに1本の明瞭なバンドが認められ、この分子量は既知のPALのそれとほぼ一致した。免疫電顕法によりPALの標識を調べると、分化の進行にともない標識部位が変化することがわかった。すなわち、分化初期には細胞質ゾル、原形質膜近傍に存在し、ゴルジ装置にもわずかに認められたが、二次壁肥厚が進行すると、標識は二次壁内腔側にも認められるようになった。
(2)ヒャクニチソウ管状要素でのCADの局在。
PALと同様に4つの画分を調製しCADの活性を調べると、(3)がきわめて強かった。イムノブロッティングを行なうと、(3)の画分で1本のバンドが確認され、その分子量は約40kDaであった。この分子量は既知のCADサブユニットの分子量とほぼ一致した。免疫電顕法によりCADの標識を調べると、原形質膜上と木化中の二次壁肥厚部内腔側に認められたが、木化しない一次壁には存在しなかった。
PALとCADの分布より、リグニン前駆物質の合成反応は、細胞質ゾル中でフェニルアラニンがケイヒ酸に変えられ、シンナミルアルデヒドは原形質膜近傍でシンナミルアルコールに変えられることが推定される。このような結果を確証するには、さらに抗体の特異性を上げることが必要不可欠である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 高部圭司: "樹木細胞の免疫細胞化学" 組織培養. 21(印刷中). (1995)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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