1994 Fiscal Year Annual Research Report
神経分化と修復におけるGH2/GD2合成酵素遺伝子の発現調節と機能
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06670232
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山本 朗仁 長崎大学, 医学部, 助手 (50244083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 鋼一 長崎大学, 医学部, 助教授 (80211530)
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Keywords | 神経細胞 / 分化 / 修復 / 糖転移酵素遺伝子 / ガングリオシド / in situ hybridigation / カイニン酸 / 脳虚血 |
Research Abstract |
1、グルタミン酸レセプターの非NMDA型アゴニストであるカイニン酸を海馬CA3領域に局注し、1週間後に同部位における本遺伝子の発現、ならびに細胞集団の変化を解析した。結果)CA3錐体細胞の消失部位には遺伝子発現が検出されなかった。同部位に集積したグリア細胞にも遺伝子発現は観察されなかった。 2、コルヒチンを脳内に局注することによって海馬領域歯状回の顆粒細胞に細胞死を誘導した。結果)同部位の遺伝子発現は消失しており、集積したグリア細胞にも本遺伝子の発現は観察されなかった。 3、砂マウスにおいて一過性の脳虚血を起こした後、1週後に組織を取りだし脳虚血に脆弱なCA1錐体細胞が破壊された海馬CA1領域における同遺伝子の発現を解析した。結果)CA1錐体細胞消失部位には本遺伝子の発現が検出されなかった。集積したグリア細胞にも同遺伝子の発現は観察されなかった。 (以上は1994年日本分子生物学会にて発表済) 本遺伝子による糖転移反応の基質となるGD3を合成するGD3合成酵素遺伝子のクローニングを終了し(掲載済)、現在GM2/GD2合成酵素遺伝子の発現と同様に解析することによって中枢神経組織内における糖転移機構のより詳細な解明を行っている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kogo Talamiya.: "T cell receptor-mediated stimulation of mouse thymocytes induces UP-regulation of GM2/GD2 synthase gene." FEBS Lerrers. 358. 79-83 (1995)
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[Publications] Shuji Yamashiro: "substrate Specificity of β1.4-N-ocetylgatactosaminyltransferase in vitro and in cDNA-transfected cells" Journal of Biochemistry. 270-10. 未定 (1995)
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[Publications] Masash Haraguchi: "Isolation of GD3 synthase gene by expression cloning of GM3 α2,8-sialyl-transferase cDNA using anti-GD2 monoclonal antibody" Proseeding of National Academic Science,USA. 91. 10455-10459 (1994)