1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06670933
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Research Institution | Saitama Medical School |
Principal Investigator |
町田 喜久雄 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (40010235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 徹 放射線医学総合研究所, 医療情報部, 主任研究官 (90165902)
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Keywords | 脳腫瘍 / タリウム / SPECT / MRI / CT / 診断能 / 医師間変動 |
Research Abstract |
本研究は、主として脳の悪性腫瘍診断に対するT1-201-SPECT(single photon emission computed tomoraphy)の診断基準を確立し、その標準化を図ることを目的とした。また、併せて読影実験における医師の間の変動についても検討を加えた。まず、54例の主として脳腫瘍患者のT1-201-SPECT、MRIからなる画像データベースを構築した。MRIはGd-DTPA造影前後の画像を収集し、さらに臨床所見データの神経学的所見および確定診断の根拠となるデータとして、剖検、アンギオ、生検、臨床診断の情報も収集した。そして9人の核医学専門医が54例のT1-201-SPECTを読影する実験を行った。T1-201-SPECTは3検出型シンチカメラ装置で撮像した。最初の実験でT1-201-SPECTを読影し、引きつづきいて、MRIを追加して再度T1-201-SPECTを読影した。結論として、1)T1-201-SPECT単独による異常所見検出率は、84%(読影医9人の平均)であり、悪性鑑別能のtrue positive ratio(TPR)は、53%、false positive ratio(FPR)は、28%であった。一方、T1-201-SPECTとMRIを併読の場合には、異常所見検出率は94%、悪性診断能のTPRは74%、FPRは74%、FPRは45%であった。異常所見検出率は、MRIによって統計的に有意に増加した。しかし悪性識別能については有意差は見られなかった。 2)T1-201-SPECT単独による異常検出率の医師間変動は、T1-201-SPECTとMRI併読に比較し有意に大であった。しかし悪性識別能の医師間変動の差は有意ではなかった。3)本実験では、上記の結果から、MRIは異常所見の検出には有効であったが、悪性識別能についての有効性は示されなかった。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] MACHIDA,Kikuo: "Abnormal sympathetic innervation of the heart in a patient with myotonic dystrophy detected with I-123-MIBG cardiac SPECT" Clin.Nucl.Med. 19. 968-972 (1994)
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[Publications] 本田憲業: "Tl-201- SPECT像による脳疾患診断の医師間変動" 核医学. 31. 806-806 (1994)
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[Publications] 松本徹: "放射線医学におけるテクノロジーアセスメント" 日本医学放射線学会雑誌. 54. 559-559 (1994)
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[Publications] 本田憲業: "肺癌の診断・治療における核医学の役割" Modern Physician. 14. 889-895 (1994)
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[Publications] INOUE Yusuke: "SPECT measurement of cerebral blood volume before and after acetazolamide in occlucive cerebrovascular diseases" Clin Nucl Med. 12. 1049-1054 (1994)
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[Publications] INOUE Yusuke: "Assessment of the cerebrowascular response to acetazolamide using T_1-99m-DTPA-HSA" Radiation Medicine. 12. 189-192 (1994)
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[Publications] 松本徹: "Tl-201-SPECT/MRIによる脳疾患診断能とその医師間変動" 日本医学放射線学会雑誌. 55. 571-571 (1995)
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[Publications] 町田喜久雄: "膿瘍の画像診断" 外科. 57. 143-148 (1995)
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[Publications] 高橋卓: "腎・核医学" 現代医療. 27. 133-140 (1995)
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[Publications] 本田憲業: "MRアンギオグラフィによる肺動脈血流動態の解析" 臨床放射線. 41. 23-32 (1996)
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[Publications] 町田喜久雄: "胸部MRI診断トレーニング(単行本)" 中外医学社, 1-135 (1994)