1994 Fiscal Year Annual Research Report
動脈拡張性病変の早期診断のための血管内皮細胞の分子病理学的研究
Project/Area Number |
06671325
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長嶺 進 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (60250768)
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Keywords | 動脈硬化 / 動脈瘤 / shear stess / 内皮細胞 / 細胞骨格 / サイトカイン |
Research Abstract |
1 動脈拡張性病変の早期診断を可能にすることで、動脈瘤危険因子を低下、除去し、動脈瘤発症の予防を可能とする、あるいは、動脈硬化巣を退縮させることを目的として、動脈拡張性病変で早期に血管内皮細胞が起こす、オートクリン、パラクリンを分子病理学的、定量的に促えるために、次の研究を計画した。 2 in Vitroでヒト動脈内皮細胞にshear stress下にIL-1,IL6,TGF,IGF,TNFを投与し、内皮細胞が発現するpeptideを抗体標識し、内皮細胞のcytoskeletonの変化を観察した。 3 ヒト血管内皮細胞の培養系において、ある一定値以上のshear stressによって、cytoskeletonの量的変化、配列の変化が起こることが分かった。cytoskeletonを定量化する試みをしている。また、免疫染色をすれば発現する遺伝子の確認ができる可能性がある。 4 各種cytokineに対する内皮細胞の応答は、今回の実験では一定の関係を見い出せなかった。これは、細胞の分化、増殖の程度が培養環境によって変化するためと考えられる。 5 培養系のshear stress、壁圧、灌流培地のviscosity、oxigenationなどを、より生理的な条件に近づけるために、実験モデルを再検討しなければならないと考えられている。今回得られたデータが持つ意味を、モデルの再検討を通して確認中である。
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