1994 Fiscal Year Annual Research Report
実験関節炎における化学発光を用いた炎症の活動性の評価
Project/Area Number |
06671438
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
白倉 賢二 群馬大学, 医学部・整形外科学講座, 助教授 (20179047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有沢 信義 群馬大学, 医学部・整形外科学講座, 助手 (60251097)
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Keywords | 関節炎 / 活性酸素 / 化学発光 / 多核白血球 / ウミホタルルシフェリン / ラットエア-ポーチモデル / 診断 / 内視鏡 |
Research Abstract |
本研究の目的は関節炎の活動性を、in vivoで定量的に評価する方法を開発することである。炎症に関与する多核白血球は活性酸素を放出し、化学発光を行う。この化学発光は微量であり、周囲の消去物質により測定は困難であるが、発光の増強剤と高感度光電子増倍管を用いことにより測定が可能となる。この発光量は炎症の活動性に相関する。本研究の独創性は新しい化学発光測定装置を開発すること、特異性が高く、高感度の増強剤であるウミホタルルシフェリンを用いること、また生体内で直接炎症部位からの発光を測定することにある。 平成6年度においては測定装置の開発、ウミホタルルシフェリン至適濃度の決定などを行い、実験法を確立した。光電子増倍管、フォトンカウンター、暗箱を組み合わせた化学発光測定装置を作製した。暗箱は既存のものを用いた。生後2週のラット11頭の背部皮下に20ccの空気を注入し、ラットエア-ポーチ関節モデルを作製した。これを麻酔下に暗箱内に固定し、200マイクロモルのウミホタルルシフェリンを溶解した還流液と含まない還流液をエア-ポーチ内に還流させた。このエア-ポーチ内にライトガイドをおき、暗箱外の測定装置に誘導し発光量を測定した。その結果、化学発光量はウミホタルルシフェリンを含む還流液と含まないものとの間で有意の差を認め、この実験系が微量の化学発光の測定に有用であることを確認した。 次年度においてはラットエア-ポーチ内にカラゲニン、尿酸結晶などの起炎物質を投与し、急性炎症モデルを作製しその炎症の活動性の定量的評価、時間的変化について検討を行う。さらに肉眼所見、組織学的所見による検討を行い、従来の方法による炎症の活動性の評価結果と本法による評価結果との比較を行う。
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