1995 Fiscal Year Annual Research Report
LH-RH analogueを用いた精細胞休止法による抗癌剤の造精機能障害予防の研究
Project/Area Number |
06671568
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
武島 仁 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00197287)
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Keywords | 抗癌剤 / 化学療法 / 精巣 / 造精機能障害 / ラット / LH-RH analcaue / adriamycin / Image cytometry |
Research Abstract |
12週齢の雄SDラットを以下の4群に分けそれぞれ薬剤投与を行った。実験開始後28週目に屠殺し、精巣を摘出した。造精機能障害の程度を定量的に評価するためlmage cytometryにより3種類のploidy compartment(%1C,%2C,%4C)を測定した。なお統計学的検討には分散分析法を用いた。 1群;対照群 2群;LH-RH analogue投与群 3群;adriamycin(抗癌剤)投与群 4群;LH-RH analogueによる精細胞休止後にadriamycin投与群 【結果】(A)各群の%1C;平均値±標準偏差(%) 1群;64.7±6.1 n=10 3群は1群(p<0.001)、2群(P<0.001)、4群(p<0.005)よ 2群;68.0±5.0 n=10 り有意に小さかった。4群は3群より大きく(P<0.005)1群 3群;33.8±9.2 n=10 (p<0.0005)および2群(p<0.0001)より小さかった。 4群;46.9±15.0 n=10 (B)各群の%2C;平均値±標準偏差(%) 1群;17.9±5.6 n=10 3群は1群(p<0.0001)、2群(p<0.001)、4群(p<0.005)より 2群;15.9±4.1 n=10 有意に大きかった。4群は3群(p<0.005)より小さく、1群(p< 3群;43.9±16.3 n=10 0.05)および2群(p<0.05)および2群(p<0.05)より大きかった。 4群;28.4±13.3 (C)各群の%4C;平均値±標準偏差(%) 1群;5.8±5.8±2.5 4群は3群より有意に大きかった(p<0.05)。 2群;7.1±2.6 n=10 3群;5.0±4.4 n=10 4群;8.8±3.5 n=10 【考察】4群は減数分裂の途上にある細胞の割合が1、2群と3群の中間であった。LH-RH analogueによる精細胞中止後にadriamyhcin投与することによりadriamycinによる造精機能障害を軽減させうることがDNAのploidy compartmentの分析からも示唆された。
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