1994 Fiscal Year Annual Research Report
食品中の低温菌の遺伝子増幅法によるモニタリングに関する研究
Project/Area Number |
06680019
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
横井川 久己男 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (60230637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 金次 聖母女学院短期大学, 生活科学科, 教授 (20031643)
河合 弘康 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (80026525)
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Keywords | アラニンラセマーゼ / ポリメラーゼチェインリアクション / 細菌検査 |
Research Abstract |
代表的低温細菌Bacillus psychrophilus,及びPseudomonas fluorescensの染色体DNAを鋳型とし、アラニンラセマーゼ遺伝子に対応する種々の合成DNAをプライマーとしたポリメラーゼチェインリアクション(PCR)により、本酵素遺伝子片の特異的増幅条件を検討した。プライマーの種類によって増幅の程度に差がみられ、イノシンの使用数が多いものやミックス度の高いプライマーの使用では、特異的な増幅産物の確認ができなかったが、既知アラニンラセマーゼのコドン利用頻度を考慮したプライマーの設計により、特異的にアラニンラセマーゼ遺伝子断片と推定されるDNAが増幅された。 次に、牛乳及びミネラルウォーターにBacillus psychrophilusを添加し、食品中での細菌検出を検討した。細菌を含む食品試料に水酸化ナトリウムを加えて、細菌を溶菌させた後、塩酸でpHを中性にしたものを試料液として、PCRを行った。その結果、細菌数の増加に応じて、増幅されるDNA量が増加し、細菌1細胞の検出まで可能であった。
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