1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06680362
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Research Institution | UNIVERSITY OF THE RYUKYUS |
Principal Investigator |
翁長 健治 琉球大学, 工学部, 教授 (90029869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名嘉村 盛和 琉球大学, 工学部, 助教授 (80237437)
新城 靖 琉球大学, 工学部, 助手 (00253948)
喜屋武 盛基 琉球大学, 工学部, 教授 (90044990)
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Keywords | 分散アルゴリズム / 相互排除問題 / 相互排除プロトコル / 複数資源 / 安定結婚問題 / 分散安定結婚問題 / 離婚プロセス / 自律分散ロボット |
Research Abstract |
平成7年度に行った研究によって得られた成果を,本研究の2本の柱である「相互排除問題」と「安定結婚問題」に分けて示す。 1.相互排除問題 平成6年度に行った研究によって,複数種類資源のための相互排除プロトコルを設計,開発した。開発した手法は,単数種類・複数個の共有資源,複数種類・単数個の共有資源に適用可能である。また,開発したプロトコルの性質を理論的に解析し,システム全体の発火並列度の上限を求めることによってプロトコルが正しく動作するためのシステムの条件を求めた。この条件を用いると,プロトコルが正しく動作するためのシステムの初期設定が可能である。この初期設定問題をグラフ論的に表現すると,与えられた無向グラフに対して,ある条件を満足するように各枝に方向づけを行い,初期有向グラフを設計せよ,となる。 平成7年度は,そのような初期有向グラフを設計するための手法を開発した。開発した手法は,2つのステップからなる。最初のステップでは,与えられた無向グラフから正準な閉路カバーを求めるが、それはNP困難ということが分かっているため,遺伝的アルゴリズムを用いて効率良く求めている。2番目のステップでは,ステップ1で得られた有向グラフから,フィードバック・エッジ集合を求める。一般に与えられた有向グラフのフィードバック・エッジ集合を求める問題は,NP困難であるが,ステップ1で得られた有向グラフに対しては,多項式時間アルゴリズムが存在することを示した。 2.安定結婚問題 分散安定結婚問題を定義し,それを解く分散Gale-Shapleyプロトコルを示した。また,離婚プロセスという概念を導入し,パートナーを変更するメカニズムを開発した。これにより,一度パートナーを得ても,(もしそのパートナーに不満があれば,離婚プロセスを起動することにより,より良いパートナーを見つけることができる。ただし,離婚プロセスは必ずしも成功するとは限らない。そこで,離婚プロセスが成功するための条件を離婚プロセスが唯一つの場合と複数存在する場合に分け定理として示した。 また分散安定結婚問題の応用例として,自律分散ロボットのグループと充電ステーションのグループとのマッチングを示した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 名嘉村盛和,翁長健治,喜屋武盛基: "Sex-fair stable marriage problem and its GA solution" 電子情報通信学会英論文誌. E78-A. 664-670 (1995)
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[Publications] 名嘉村盛和,砂川恵輝,翁長健治,喜屋武盛基: "Design of initial acyclic graphs for k-MUTEX" Proceedings of Joint Technical Conference on Circuits/Systems,Computers and Communications. 774-777 (1995)
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[Publications] 砂川恵輝,名嘉村盛和,翁長健治,喜屋武盛基: "アサイクリック・グラフ系列の発火並列度の解析と初期グラフの構成法" 電気関係学会九州支部連合大会論文集. 1161 (1995)
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[Publications] 金城秀樹,名嘉村盛和,翁長健治,喜屋武盛基: "分散安定結婚問題におけるGale-Shapley基本プロトコルと離婚プロセス" 電気関係学会九州支部連合大会論文集. 1166 (1995)