1994 Fiscal Year Annual Research Report
腎疾患の組織病変進展因子の検討:腎疾患に関わる免疫担当細胞の特徴と意義
Project/Area Number |
06770570
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
波多江 健 九州大学, 医学部, 助手 (90238006)
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Keywords | 腎炎 / 免疫応答 / HLA / 細胞表面マーカー |
Research Abstract |
小児期腎疾患の病態と、腎病変の予後を決定する因子を解明することを目的として、腎生検により得られた組織について病理学的解析に加えて免疫組織染色法および蛍光抗体法による免疫因子についての検討を行ってきた。免疫組織染色についてIgG、IgA、C3についてまず検討を行い、組織所見と予後との関係について解析を行いその結果を報告した。この結果組織所見の中でメサンジウム領域の変化の程度によりその予後が変化していることのみならず間質病変の程度も大きく予後に関与していることが示された。これらの変化をもたらす免疫学的因子についてさらに解析を加えた。解析にあたって、糸球体、尿細管および間質組織への浸潤細胞そして、腎固有の細胞および基質の増大をもたらす因子の解析が重要と考えた。今回の研究においては浸潤細胞の表面マーカーおよび腎糸球体ならびに尿細管の固有の細胞での表面マーカーについて解析を行った。すなわち、免疫応答に関与するHLAクラスI分子(HLA-A.B.C)およびHLAクラスII分子であるDR、DQ、DPに対する抗体、さらにマクロファージに対する抗体、また、接着分子としてICAM-1、LFA-1などを用いての腎組織内における各表面マーカーの局在について、免疫染色および蛍光染色を行った。現在これらのマーカーの局在と病態および予後との関連について解析を行っている。
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Research Products
(1 results)