1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06770827
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
大神 吉光 産業医科大学, 医学部, 講師 (60223749)
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Keywords | インスリン分泌 / アラキドン酸 |
Research Abstract |
グルコース刺激により膵ランゲルハンス島β細胞でホスホリパーゼA2(PLA_2)により生成されるアラキドン酸が、インスリン分泌機構において重要なセカンドメッセンジャーである可能性が最近示されている。アラキドン酸産生阻害剤によるグルコース刺激インスリン分泌への影響を検討することによりインスリン分泌機構におけるアラキドン酸の重要性を再確認し、細胞内機能蛋白リン酸化あるいは脱リン酸化過程とアラキドン酸によるインスリン分泌の関係を検討する目的で研究を開始した。 しかし、ラットからの膵ランゲルハンス島細胞の単離技術が確立できず、viabilityが良好な膵ランゲルハンス島細胞を安定した収量で単離することが出来るに至らなかった。コントロールとなるグルコース刺激に対するインスリン分泌反応が一定せず、アラキドン酸や各種阻害物質によるインスリン分泌反応の変化を判断することが不可能であった。また、透過生細胞の作成には至らなかった。現在、ラットからの膵ランゲルハンス島細胞の単離技術の確立に努めている状態である。 なお、ラット単離膵腺房細胞に対してアラキドン酸はアミラーゼ分泌刺激あるいは抑制作用を持たないことを確認した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 大神吉光、大槻 眞: "膵癌の診断と治療の現況、臨床症状" 肝胆膵. (印刷中).
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[Publications] Ogami Y. et al.: "Effects of a new proglumide analogue KSG-504 on pancreatic exocrine secretion (abstract)" International Journal of Pancreatology. 12. 68-68 (1992)
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[Publications] 大神吉光、大槻 眞: "最新内科学大系 第17巻、内分泌疾患6、膵・消化管内分泌" 井村裕夫、尾形悦郎、高久史麿、垂井清一郎, 390 (1993)