1994 Fiscal Year Annual Research Report
体外循環中の血行動態の変化に対する血管内皮内-酸化窒素の関与
Project/Area Number |
06770913
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
滝浪 實 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50188124)
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Keywords | 体外循環 / 一酸化窒素 |
Research Abstract |
体外循環中のinitial drop及び術後の肺高血圧症はしばしば術者を悩ますものですが、これが、一酸化窒素の変化により影響をうけているのではないかと解明するため、本研究をはじめました。NOの持続モニターはインターメディカル社製NO-501を使用していますが、電気化学的にNOをリアルタイムに測定が可能であり、非常に先進的な測定装置ですが周囲からの磁場の影響が強く実験に際し安定したNO測定に苦慮した。現在、この磁場に対する方法として検知器及び本体をシールドする方法を考え試行している。NOはHbとすぐ結合し消失してしまう性質があるため。in vivoにての測定は通常の方法では不可能であるが本法でも、その変化は測定可能であるが実測値にはまだ信頼しうるデータとは言及できない。 現在、NOを明らかに増大する薬剤によりその変化を比較して、in vivoでの測定に努力しています。又、より正確なNOを測定可能とするため、プローベを変更しNOと血行動態との関係を実験継続中です。 今後の方向としては完全なシールドボックスにより、NO測定環境を安定させ、in vivoにも安定したNO測定可能なプローベの実用的開発により体外循環中の変化とのNO関与を解明するため努力します。
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