1994 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頚部腺癌における癌抑制遺伝子(APC遺伝子、DCC遺伝子)異常の検索
Project/Area Number |
06771311
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
地子 久美子 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (40250774)
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Keywords | 子宮頚部腺癌 / DCC遺伝子 / APC遺伝子 / PCR-SSCP |
Research Abstract |
1.検体採取 凍結保存してある腺異形成30例、上皮内腺癌10例、微小浸潤癌15例、浸潤癌20例から、フェノール、クロロフォルム法にてDNAを抽出した。腺異形成、上皮内腺癌、微小浸潤癌は組織中の一部にのみ病変が認められるので、病理組織切片を光顕的に確認しながらなるべく病変部のみを切り出すようこころみたのちにDNA抽出を行った。 2.PCR-SSCP法によるDCC遺伝子変異の検索 DCC遺伝子のエクソン12とエクソン15に対するオリゴヌクレオチドプライマーを合成した。このプライマーを用いて、抽出DNAをPCR法によって増幅した。DCC遺伝子に対するSSCP(Single・strand Conformation Polymorphism)の好条件を決定するのに何度も泳動を行うなどの準備実験を要した。準備実験終了後、増幅されたDNAを用いて、DCC遺伝子のSSCPを行ったところ、正常に対して、異常移動度を示したバンドは認められなかった。 3.今後について PCR-SSCP法によってAPC遺伝子(エクソン11)変異の検索とサザン法によるLOHの検索
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