1994 Fiscal Year Annual Research Report
扁桃病巣感染症の病態における抗コラーゲン抗体の意義に関する研究
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06771426
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
浜本 誠 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90240936)
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Keywords | 扁桃病巣感染症 / 掌蹠膿疱症 / 扁桃リンパ球 / 抗コラーゲン抗体 / ELISPOT |
Research Abstract |
昨年度までの研究で,我々は,扁桃病巣感染症の代表的二次疾患である掌蹠膿疱症(以下PPP)患者血清の抗コラーゲン抗体価が,コントロール群よりも有意に高いこと,血清中の免疫複合体量はPPP群では対照群に比し有意に高値であることを示した.また,血清中の抗細菌抗体価は抗pyogenes T4のIgG,抗MitisのIgGにおいてPPP群で有意に高値であること,他の菌腫でもおおむねPPP群で高値を示す傾向であることも示した.抗細菌抗体価と抗コラーゲン抗体価との間には有意な相関を示すものがあった.扁桃組織内にもコラーゲンが存在しており,連鎖球菌のアジュバント作用の可能性も示唆された. 本年度はPPP患者の扁桃リンパ球における免疫グロブリンおよび抗コラーゲン抗体(タイプI〜VI)産生細胞数をELISPOT法によりとらえ以下の知見を得た。 1.ELISPOT法での検索による扁桃リンパ球の免疫グロブリン産生細胞数はIgG,IgM,IgAの順で多かったが,疾患による差はなかった. 2.扁桃リンパ球の抗コラーゲン抗体産生細胞数はIgM,IgG,IgAの順で多く,免疫グロブリン産生細胞数と比較すると,特異抗体産生がIgM分画に多いことがわかった. 3.抗コラーゲン抗体産生細胞のタイプ別ではタイプIIIとVIの産生細胞数が多く,このタイプのコラーゲンが主に皮膚に分布していることを考えると興味深かった.扁桃と皮膚の共通抗原としてのコラーゲンにつき今後の研究課題としていきたい.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 浜本 誠 他: "扁桃打消試験の意義" 口腔・咽頭科. 6. 19-23 (1994)
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[Publications] 浜本 誠 他: "尋常性乾癬に対する扁桃摘出術の効果" 耳鼻咽喉科臨床. 87. 1537-1541 (1994)
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[Publications] 浜本 誠 他: "ELISPOT法による掌蹠膿疱症患者扁桃リンパ球での抗コラーゲン抗体産生細胞の検索" 耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会誌. 12. 84-85 (1994)