1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06771652
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
翁 淳仁 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (30248546)
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Keywords | ラット / 顎下腺 / 免疫抑制 |
Research Abstract |
ラット顎下腺抽質物の免疫抑制について以下の知見を得た。 1.ラット顎下腺抽質物はラット顎下腺の完成する12週齢のものを用いた。また培養するラット胸腺細胞は4週齢のものを用いた。培養はconA刺激を行い72時間行った。 2.各分子量の画分の結果 (1)ラット顎下腺抽質物の上清を、分子量10万、3万、1万及び1000の分子篩膜を用い限外濾過した。10万以上、10万〜3万、3万〜1万、1万〜1000及び1000以下の5画分に分けた。各画分をラット胸腺培養細胞に加えた場合どの画分の増殖も抑制された。 (2)すべての画分は濃度依存性であった。 3.分子量1000以下の画分についての検索 (1)HPLCによる精製 ODSカラムを用い、溶媒に水とアセトニトリルを用い精製を行った。1000以下の画分は6つのピークに分けられた。ピークは溶質された時間をもとにピーク11、15、18、21、25及び30とした。各ピークを精製し回収しラット胸腺培養細胞に加えた場合ピーク25を除いて抑制活性を得られた。特に活性が強かったピーク18をさらに検索した。 (2)ピーク18の検索 ピーク18のアミノ酸分析を行うとトリプトファンであることが判明した。 (まとめ) ラット顎下腺抽質物には免疫抑制物質の存在が考えられたが今回は既知の物質であった。今後はその他のピークやその他の分子量の抽質物を検索したいと考えている。
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