1994 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部悪性腫瘍における転移リンパ節の3次元的画像明示法の開発
Project/Area Number |
06771687
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
江口 徹 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (40203624)
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Keywords | 悪性腫瘍 / 転移 / 3次元画像 |
Research Abstract |
1.転移リンパ節診断基準の確立と転移リンパ節の2次元画像による抽出 この件に関しては,文献に記述されていることを総合し,基準を作成した。それは以下の3所見のうち1つを満たしていれば,転移リンパ節として抽出するというものである。 (1)リンパ節の最小経が10mm以上であること,(2)形態が不規則であること,(3)rim状に造影されること,である。この基準であれば大多数の転移リンパ節が抽出できるようだった。 2.転移リンパ節の3次元化 (1)3次元画像の形成とシステムの確立 CT画像の重ね合わせによって3次元画像の形成が可能となった。この画像は体表面と転移リンパ節の関係を表すものであり,ディスカションツールとして役立ち目標としていた画像に近いものが得られたと考えている。 (2)問題点 この研究のシステムはパーソナルコンピュータを応用したものだが,いわゆる「ハードウェアのパワー不足」が随所に見られた。それは,(1)画像処理に時間がかかる,(2)画像解像度が悪い,(3)他のコンピュータでは本システムを活用できない,等である。そのため,(1)迅速な対応ができない,(2)高度な画像診断ができない,などの問題点があった。これらの問題点は今後の検討課題である。
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