1994 Fiscal Year Annual Research Report
根尖性歯周炎における細菌叢と根尖組織免疫応答の動態
Project/Area Number |
06771759
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
手代木 一人 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (60236966)
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Keywords | 根尖性歯周炎 / OMP |
Research Abstract |
研究実施計画に従って本大学病院に来院した根尖病巣を有する患者の感染根管から慢性、急性のそれぞれの時期において滅菌ペーパーポイントを使用して根管滲出液を採取した結果、全ての根管から細菌が分離され特に、疼痛などの臨床症状を伴う急性の根管からはPeputococcus,Peputostreptococcus,Bacteroidesの順で分離され慢性症状の根管から分離される細菌とは若干異なっており根尖周囲組織での急性から慢性への転帰に果たす役割が示唆される。しかし、症例により分離される菌種に差があるため更なる検討が必要である。 Veillonella parvula ATCC 10790,Peputostreptococcus anaerobius ATCC 27337まの培養の培養を行い全菌体、OMPの調整し。エルフェ装置により精製された抗原(OMP)をimcomplete adjubantとエマルジョンを作りウサギに投与し抗血清を得た。その得られた血清抗体をDot-blot法によりV.parvula,P.anaerobiusなど各種感染根管関連菌に反応させ特異性を確認する。その結果、V.parvula,P.anaerobius特異性が認められた。先に結果より急性の根管よりについても分離したPeputococcus,Peputostreptococcus,Bacteroidesについても今後エルフェ装置により精製しウサギに投与し抗血清を得、同様に特異性を検討する必要がある。また、根尖病巣中のIgG,IgM,IgA抗体産生細胞についてもELISPOT法により検討していく次第です。
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