1994 Fiscal Year Annual Research Report
Crown装着菌における単クローン抗体による歯周疾患関連細菌の分布解析
Project/Area Number |
06771854
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
久川 浩司 明海大学, 歯学部, 助手 (30255038)
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Keywords | モノクロナール抗体 / Immunoslot blot法 / Crown装着歯 / 歯肉縁下プラーク / 歯周疾患関連細菌 |
Research Abstract |
[目的] 口腔内に装着されたCrownが辺縁歯周組織に対して為害作用を及ぼすことがある.この原因の一つとして,Crownの辺縁歯周組織付近に付着するプラーク中の歯周疾患関連細菌の関与が考えられる.しかし,Crownの為害作用について,付着したプラーク中の歯周疾患関連細菌の観点から検討した報告は少ない. そこで,Crown装着歯の歯肉縁下プラーク中の歯周疾患関連細菌に注目し,モノクロナール抗体を応用したImmunoslot-blot法により,Porphylmonas gingivalis,Prevotellamelaninogenica,Prevotellaintermedia serotypeI,Prevotellaintermedia serotypeII,Actinobacilusactinomycetemcomitansの5種の細菌の検出を試み検討した. [方法] 本学付属病院補綴科へ来院した患者口腔内のCrown装着歯および隣接する天然歯の歯肉縁下プラークを採取し,slot-blot装置を用いてニトロセルロース膜上にcoatingした.洗浄後,3%ゼラチンでblocking処理を行い,歯周疾患関連細菌にBGF7,BIF6,BIF5,BMF4,AAY4の各抗体に作用させた.そして,IgG抗体に反応させ,発色剤により発色したものを陽性とした. [結果と考察] 5種の歯周疾患関連細菌のうち,いずれかが陽性を示したものはCrown装着歯のほうが天然歯よりも著しく多かった.しかし,各細菌種の分布状態ではCrown装着歯と天然歯の違いは認められなかった.これらの原因について,さらに検討して行く所存である.
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