1994 Fiscal Year Annual Research Report
微小電流刺激による同種骨骨形成促進化に関する実験的研究
Project/Area Number |
06771938
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
和田 和郎 奥羽大学, 歯学部, 助手 (10191818)
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Keywords | 同種骨移植 / 微小電流刺激 / 病理組織学的変化 / CMR |
Research Abstract |
組織学的検索において、通電1日目における電極周囲の組織学的変化は非通電側と特に大きな変化はみられなかった。通電3日目では電極周囲に毛細血管および線維性結合織の増生が、非通電側にくらべ密に認められた。通電5日目は線維性結合織の肥厚、骨芽細胞の増生を認め、既存皮質骨側に新生骨梁が見られたが、非通電側においては骨梁形態をとるも電極周囲に限局していた。通電7日目では新生骨梁が非通電側に比べ多数認められ、内骨膜に沿って骨髄腔全体に成長し、移植骨に破骨細胞の出現を認めた。 CMR検索において7日例では、既存皮質骨断端付近に形成された新生骨がX線不透過度の極めて低い梁状構造を呈しており、移植骨は不透過性であった。 以上の所見より10μAの直流微小電流刺激は、骨欠損部の初期治癒過程においてinternal remodelingを活発にし、骨形成を促進させた。
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