1994 Fiscal Year Annual Research Report
触媒的不斉シクロプロパン化反応を鍵工程とするホルボールエステル類の合成研究
Project/Area Number |
06772063
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
袖岡 幹子 東京大学, 薬学部, 助手 (60192142)
|
Keywords | 触媒的不斉シクロプロパン化 / ホルボールエステル / 光学活性スルホキシドリガンド |
Research Abstract |
ホルボールのCD環に相当し、ホルボールエステル類合成のビルディングブロックである1-ヒドロキシビシクロ(4.1.0)ヘプタン誘導体の触媒的不斉合成法の確立を目的として本研究を行った。まず、同一分子内にシリルエノールエーテルとジアゾケトンを有する閉環基質1の合成は、以下に示す二つのルートを確立することができた。さらに鍵となる触媒的不斉シクロプロパン化反応に関しては、種々検討した結果、1価の銅触媒と光学活性ビスオキサゾリンリガンドを用いる事により77%eeで目的物2を得ることに成功した。15EA02:さらに不斉収率の改善を目指し、全く新しい光学活性なC_2シンメトリック-ビス-スルホキシドリガンド3をデザイン合成し、そのPd,Rh,Ru錯体を単離構造決定することにも成功した。
|