1995 Fiscal Year Annual Research Report
戦略的情報システム(SIS)と意思決定サポートシステム(DSS)の国内導入比較
Project/Area Number |
06803013
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
高松 和明 成蹊大学, 経済学部, 助教授 (40226915)
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Keywords | DSS / SIS / MSS / 情報システム |
Research Abstract |
本研究では、国内を中心に海外の実質的な情報ネットワークの適応例のサーベイを行い、企業内事務処理の電算化の基本的体系である意志決定サポートシステム(DSS)との関係を調査し、それらの結果を基に次代の理論的なモデルを提唱することを目的とした。平成6年度には、情報関連の研究や企業内担当者にとってもっとも関心のある事柄である、メソッドとしてのSISがどのように企業の中で生かされているのか、また導入されたSISと企業内の既存の意志決定サポートシステム(DSS)はどのような関係になっているのか、などの疑問に対する国内企業500社を対象としたアンケート調査と分析を行った。この結果、国内企業の情報システムに関する戦略的目的や意志決定のサポートへの関心のなさが目立ち、国際的な情報システムのネットワーク化の流れに遅れまいとする態度が明らかとなった。近年大企業を中心とする企業間のネットワーク化が盛んに行われる様になってきたが、基本的なポリシ-や論理的なバックグランドを持った対応ではないことが事実である。本年度は、アンケート調査の中で興味深い企業2社(NTTとコクヨ)を対象とした、事例研究を行った。この2社を選択した理由は、情報ネットワークに関するポリシ-がしっかりとしている事と、ネットワークの戦略的目的が明らかな点である。この2社の事例を通して、日本的な情報システムの導入方法の典型を探り、もって論理的なモデルのあり方を分析を行った。
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