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1994 Fiscal Year Annual Research Report

エチレンオキサイドガス滅菌と作業環境管理-滅菌効果と作業安全に関する基礎的研究-

Research Project

Project/Area Number 06807037
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

古畑 貞彦  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (00252106)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西村 チエ子  信州大学, 医学部附属病院, 講師 (90092858)
Keywords残留エチレンオキサイド量 / エチレンオキサイド滅菌
Research Abstract

病院内でのエチレンオキサイド(EO)ガス滅菌において,被滅菌物に残留したEO量が作業環境中にどの程度放出されるのか実際に放出濃度を測定して,作業従事者の健康障害に関して検討する。残留EO量による作業従事者の健康障害の危惧を回避するための基礎的な研究を目的とし,2年間継続研究での初年度としては,病院内での現業業務においてEO残留量がどの程度放出されているのか具体的に試験し考察することにした。
被滅菌物に残留したEOが空中に放出される量において高濃度(100ppm以上)に放出される時間と,低濃度(100ppm以下)に放出される時間と,0ppmになるまでの時間を測定した。測定は,滅菌終了後に滅菌器本体の追加エアレーション機能を利用して,それぞれ一定時間の追加エアレーションをした後,被滅菌物をEO専用のエアレーターに移し,エアレーターの集中排気管内,エアレーター室内,被滅菌物より10cm以内,被滅菌物と接触状態を測定箇所とした。その結果,EO放出の程度は被滅菌物に接近するほど高濃度に放出された時間が延長し,拡散現象をみた。各測定とも被菌器本体の追加エアレーション時間が長いものほど,残留EO放出量が0ppmになるまでの時間は有意に短縮された。特に,被滅菌物に接近させた状態では追加エアレーション時間が長いほど高濃度放出の時間は有意に短縮したのに対し,低濃度放出の時間はやや減少したが有意な短縮がなかった。
EOガス滅菌器の滅菌工程中の標準エアレーション終了後に,被滅菌物を滅菌筒からエアレーターに移し変える作業では短時間中でもかなり高濃度にEO暴露がおこる可能性があることがわかった。
さらに継続してエアレーション条件を変えて残留EOが放出される濃度の変化について研究計画をすすめ,EOガス滅菌の作業安全確保と作業従事者の健康障害に対する危惧の回避のための作業管理を確立したいと考える。

URL: 

Published: 1996-04-07   Modified: 2016-04-21  

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