1994 Fiscal Year Annual Research Report
マン・マシンインターフェイスのためのパターン言語処理システムの研究
Project/Area Number |
06808039
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
江島 俊朗 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00124553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 健 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (00233239)
吉田 隆一 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (70200996)
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Keywords | ヒューマンインターフェース / 情報統合 / 画像処理 / 音声認識 / 並列分散処理 |
Research Abstract |
本年度は、身振り手振りに意味をもたせて計算機とコミュニケーションを円滑に行える環境の基礎作りを行なってきた。先ず指文字で計算機に指示を与えることができるようなパターン言語処理システムの構築を目指した。具体的には、テレビカメラで映し出された指文字の映像から手の形状と動きを認識し、指文字が意図する命令を解読する試みである。その結果、高速処理が可能な指文字抽出アルゴリズムを考案し、実際にシステムとして構成してみた。この試みは、一方では指文字に代わる新たな方法を生み出す契機となった。新たな方法とは、指示棒を用いる方法であるが、処理の高速性、位置情報の指定の容易さなど優れた特質も持つもので、その将来性が期待できる。 また、身振り手振りをヒューマンインターフェイスとして活用するためには、手振りを写し取った画像情報から手の領域を抽出し、動きの方向と速度を精度よく、かつ高速に検出していく技術の開発が必要不可欠であるという認識の元で研究開発に力を注いだ。画像情報から得られる色やエッジ情報とともに指の形状に関する物理的な拘束という情報(知識)も積極的に活用した結果、精度と処理速度ともにある水準を越えるものが実現できる見通しを得た。さらに、音声認識についてはHMM(ヒドンマルコフモデル)を採用することにより、精度の良い認識システムが構築できる確信を得た。画像処理と音声処理およびそれらの統合処理を実時間で行なう構成にするにはハードウエアからのかなりのサポートが必要となる。
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[Publications] 大橋,山之内,松永,江島: "指示棒と音声を用いたコミュニケーション環境CoSMoS" インタラクティブシステムとソフトウェアII. 29-36 (1994)
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[Publications] 山之内,大橋,松永,江島: "指示棒と音声を用いたコミュニケーション環境CoSMoSの音声認識処理の検討" 電子情報通信学会技術研究会報告. PRU94-81. 71-78 (1994)
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[Publications] 小野,松永,大橋,江島: "3次元空間の運動を指示するジェスチャ認識" 画像の理解・認識シンポジウム(MIRU'94)講演論文集. 分冊II. 183-190 (1994)
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[Publications] Y.Ito,T.Ohashi and T.Ejima: "Considerations on Designing a Decision-Tree with Multiple Features" Fourth International Workshop on Frontiers of Handwriting Recoginition. 362-369 (1994)
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[Publications] R.Santos,T.Ohashi and T.Ejima: "Using Perceptual Texture Features for Image Classification Using the Txture Spectrum Approach" 画像の理解・認識シンポジウム(MIRU'94)講演論文集. 分冊II. 183-190 (1994)
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[Publications] 吉永,吉田: "オブジェクト指向地図データベースにおける仮想地図に関する研究" 情報処理学会九州支部研究会報告. 170-179 (1995)