1994 Fiscal Year Annual Research Report
青年期における「ふれあい恐怖」の精神病理と心理的構造について
Project/Area Number |
06851018
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岡田 努 新潟大学, 教育学部, 助教授 (10233339)
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Keywords | ふれあい恐怖 / 対人恐怖 / 大学生期 / 友人関係 |
Research Abstract |
ふれあい恐怖的状況と従来の対人恐怖との相違を明確にするために以下の調査を実施した。 (1)ふれあい恐怖の生じる場面と従来の対人恐怖が生じる場面を区別するために、大学生を対象に、どのような場面で対人困難を感じるかについての質問調査を行った。 すなわち対人困難を覚える場面と、逆に比較的安心して居られる場面を挙げさせ、これを分類した。 (2)これを元に50項目の質問項目を作成した。友人関係の質に関する尺度及び対人恐怖的傾向に関する尺度と共に大学生約500名(地方都市及び首都圏)に対して施行した。現在同調査について解析中。従来の対人恐怖と同様の心性を持つ者と、ふれあい恐怖的傾向を持つ者では、対人困難を感じる場面が異なることが予想され、対人困難場面を元に調査対象者を分類することによって、ふれあい恐怖的傾向を持つ者の特徴が明確になると考えられる。さらに友人関係において表面的には円滑な関わりを示しながら、内面的にな関わりを避ける青年が、ふれあい恐怖的特徴を持つことが先行研究から見出だされており、友人関係尺度との関連を検討することで、この点について明らかにすることができる。 (3)さらに学生相談場面において、対人困難を主訴とする臨床例について、同尺度を実施し、一般学生と比較検討を行うことが予定されており、研究継続中。
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