1994 Fiscal Year Annual Research Report
C型慢性肝炎発症機構の解析-C型肝炎ウイルス特異的細胞障害性T細胞の作製
Project/Area Number |
06857037
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
三橋 容子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60229747)
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Keywords | C型肝炎ビールス / キラーT細胞 |
Research Abstract |
数年前にその存在が確認されたC型肝炎ウイルス(HCV)は、それまで研究が進められてきたB型肝炎ウイルス(HBV)と同様、我が国における慢性肝疾患の主要な原因であり、その発症にはキラーT細胞(CTL)を中心とした生体の免疫反応が重要な役割を担っている事が推測されている。今回の研究は、HCV感染において主要な免疫原性を有するコアーペプチドについて、その抗原決定基を解明するため、その核酸配列に従って10種類の合成ペプチドを作製し、C型肝炎患者血清中の抗HCV抗体とキラーT細胞が認識するエピトープの解析を試みた。その結果、HCV感染後の急性期と慢性期において、出現する抗体が認識するエピトープが微妙に異なる事を見いだした。この事実から、C型肝炎患者血清中に認められる抗体は、極めて多彩なものであり、少なくともB細胞のレベルでは、多くのクローンが活性されている事があきらかにできた。現在、これらのペプチドを用いて、これまでに報告されているHLAクラスI抗原との結合モチーフを検討し、その結果に基ずいて、キラーT細胞が認識できるペプチドの解析を進めている。
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