1994 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロダイアリシス法による 底象牙質を通過するレジンモノア-の定量
Project/Area Number |
06857147
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
細川 ふき子 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (40254627)
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Keywords | マイクロダイアリシス / レジン / 歯髄 |
Research Abstract |
本実験において、当初は、象牙質を透過するレジンモノマーの定量を行う予定であった。まずin vivo実験に先立ち、in vitroにおいて定量分析の条件を決定する必要があるため、本実験と同様な測定回路を組み、組織内に挿入する予定のプローブを既知の濃度のレジンモノマー溶液の中に、浸漬する実験を行った。この時、潅流液として生理食塩水あるいは乳酸リンゲル液を使用する必要があり、これらの溶媒に対しレジンモノマーの溶解が容易でなく、定量が非常に困難であるという問題点が明らかになった。そこで、方針を転換し、歯髄組織の炎症のメディエータであるヒスタミンに着目し、このヒスタミン濃度をリアルタイムで定量することにより、レジン等による外来刺激に対する歯髄の反応を見ることを考えた。in vivo実験に先立ち、再び本実験と同様な測定回路を組み、組織内に挿入する予定のプローブを抜去歯牙に挿入し既知の濃度のヒスタミン溶液の中に、浸漬した。HPLC(OPA法)およびRIAにて潅流液中に回収されたヒスタミンの定量分析を行なった。こうして得られたin vitroでの回収率は、膜長4mmのCMA-10プローブを流速2ul/minで用いた場合、24.5%であった。これにより、マイクロダイアリシス法を用いることにより、従来は不可能とされていた歯髄内ヒスタミン濃度のin vivoにおけるリアルタイム測定の可能性が明らかになった。この結果は、平成6年11月1日〜3日、鹿児島で開催されたICPAC(国際補綴学会アジア部会)で発表した。
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Research Products
(1 results)