1994 Fiscal Year Annual Research Report
環境教育の教材・資料作り-河川の汚染と微生物の働き-
Project/Area Number |
06858027
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
立石 眞理子 熊本大学, 教育学部, 助手 (10253709)
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Keywords | 環境教育 / 酸性雨 / 水質分析 / 生分解 / COD / BOD |
Research Abstract |
〈酸性雨〉熊本市では、火山(阿蘇・普賢岳)のためか75%の高確率で酸性雨(最低3.7)が観察された。また、一般に降り始めの雨の方が酸性度が高いと思われがちだが、雨量毎のpH変化には一定の傾向は見られなかった。さらに、熊本では海が隣接しているため、雨水の酸性度には海水も強く影響を与えていることが分かった(酸性度を弱める働き)。 〈河川の汚染状況〉一級河川よりも市街地を流れる河川の方がよりひどく汚染されており、元凶は生活雑排水であることがよく分かった。 〈微生物の働き〉整腸剤(エビオスやビオフェルミン)やパン酵母(イ-スト菌)コウジなどは、河川の自浄作用(生分解)のモデル実験に十分活用できることが分かった。また、微生物の働きは、生分解(分解除去)だけでなく、無毒化(NH_4^+→NO_3^-)の作用もあることが分かった。
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