2006 Fiscal Year Annual Research Report
愛国主義教育と少数民族--中国の国家統合下に於ける少数民族社会--
Project/Area Number |
06F06009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
並木 頼寿 東京大学, 大学院総合文化研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楊 志強 東京大学, 大学院総合文化研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 中国の国家統合 / 少数民族 / ミャオ族 |
Research Abstract |
本研究が目的とするところは、第一に、近年来、中国南方で最も注目されているミャオ族社会の一連の動きを検討し、その延長線上にあるこれまで注目されてこなかった中国南方の諸少数民族社会が抱える諸問題を明らかにすることである。これは、中国社会の多層性を解明するいとぐちとなるであろう。それととともに、第二に、中国の民族問題を全体的に捉え直し、且つ理解する際に必要不可欠な材料を提供し、その方向性を探ることを目的としている。その切り口として中国国家によって推進される「愛国主義教育運動」が抱える複雑な歴史背景及び現状を、少数民族社会の観点から明らかにしたい。それによって、巨大国家にして「多民族国家」である中国に於いて、国民国家としての統合を実現することが如何に困難な課題であるか、本研究を通じて実態的な分析を伴った紹介できるものと期待している。本年度はその最初の年度として、期間は6ヶ月と短かったが、中国内外の民族問題に関する関連資料・図書を購入し、資料複製などを作成し、文献上・ネット上からの情報の収集に努めた。また、研究分担者楊志強は、慶應義塾大学・神奈川大学などにおいて関連研究会に参加し、研究報告を行った。
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