2006 Fiscal Year Annual Research Report
ネパールにおける貧困からの脱出に関する総合的研究-韓国と日本の過去の経験との比較
Project/Area Number |
06F06024
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉野 悦雄 北海道大学, 大学院経済学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ACHARYA Sanjaya 北海道大学, 大学院経済学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ネパール / 貧困 / 農村 / 女性労働 / 経済発展 |
Research Abstract |
1)18年9月5日より13日まで,アチャリャはドイツのドライデンで開催されたヨーロッパ比較経済体制学会に出席し,ネパールの貧困に関する報告を行った。経費は旅費および学会参加費である。 2)吉野悦雄は平成19年1月1日から平成19年1月10日まで,およびアチャリャは平成18年12月23日から平成19年1月17日までネパールにおける貧困調査のためネパールのカトマンズ県を訪れ,フィールド実態調査の手法の決定と調査内容の確認を行い,予備調査を行った。平成19年度に実施予定のフィールド実態調査に協力する現地調査機関New ERA社(カトマンズ)と協議を行い調査内容,調査規模,調査経費について合意をえた。経費は旅費。 3)予備調査の分析のためパソコン上の統計ソフトを購入した。経費は物品費。 4)上記1)の報告内容をもとに,論文を作成し,Economic Journal of Hokkaido Universityに投稿したが,まだ採否の回答はない。現時点では公刊された論文はほかにない。 5)予備調査から得られた知識として,首都カトマンズ周辺の農村では都市経済の影響が極めて強いこと,しかし50キロメートルも離れると純粋な農村経済となること,山間部の農村でも貨幣が流通し煙草が販売されているが自給自足経済の性格が強く貧困が支配していること,などをあげることができる。
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