2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06042
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
太田 信義 Kinki University, 理工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GUO Zong-kuan 近畿大学, 理工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 素粒子論 / 超弦理論 / 超重力理論 / ダークマター / ダークエネルギー / Gauss-Bonnet項 / 宇宙の加速膨張 / Dブレイン |
Research Abstract |
素粒子及び重力理論の分野の大きな課題である、重力の量子論とその物理的な帰結について研究を行いました。その有力な候補である超弦理論は高い次元で定義されているので、それを物理的に解釈するには余分な次元をコンパクト化する必要があります。本研究計画では、超弦理論の有効相互作用である超重力理論において、コンパクト化が実現して4次元時空を与えるような時間に依存したインフレーション解や現在の宇宙の加速膨張を説明できる解を系統的に調べ、現実的な模型を得る可能性を調べました。これらは、素粒子の基本的な理論と現実的な宇宙論の接点を解明する上で大変有用な結果です。具体的な研究内容とその成果は以下の通りです。 1.現在宇宙の大部分のエネルギーはダークマターとダークエネルギーと呼ばれるもので担われていることがわかっています。我々は、これらが自然に相互作用をするはずであることを指摘し、観測による制限を与えました。 2.超弦理論の有効理論としての超重力理論に、高次補正項としてGauss-Bonnet項を考え、宇宙論的に面白い解を系統的に求めました。これらの解により、宇宙の加速膨張を説明できる可能性を議論しました。 3.超弦理論に存在するDブレインがあると、それは現在観測されている宇宙の加速膨張を説明する新しい可能性を与えます。我々は、そのような新しい解を構成して、それが実際に実現することを指摘しました。この結果は、現在学術雑誌に投稿中です。
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Research Products
(4 results)