2006 Fiscal Year Annual Research Report
表面電気化学処理による硬組織結合性・軟組織接着性に優れた歯科用インプラントの開発
Project/Area Number |
06F06105
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
塙 隆夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KOPYL SVITLANA 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 歯科インプラント / 金属 / 生体機能分子 / 固定化 / 表面分析 / 表面水酸基 |
Research Abstract |
歯科インプラントでは、歯槽骨埋入部分で硬組織との結合性、結合上皮接触部で軟組織との接着性が必要とされ、これらを改善するために多くの研究が行われている。本研究では、このような個別の表面処理を行うだけではなく、チタンインプラントシステム全体の表面の相互作用を考え設計を行うことで、これらの硬組織・軟組織に対する結合性を同時に向上させることを目指す。 本年度は金属と結合上皮との結合を目指し、金属表面に機能分子を固定化する技術の創出を行う。金属材料に生体機能性をもたせる手法として、末端をアミン修飾したポリエチレングリコール(poly(ethylene)glycol : PEG)の固定化が有効である。この手法は、正に帯電したPEG末端アミンと負に帯電した金属表面水酸基との結合を利用している。したがって、金属表面水酸基量を制御することで、PEG固定化量の制御が可能である。本研究では、チタン(Ti)表面の活性な水酸基量を制御する方法を検討した。また、表面水酸基量の異なるTi、コバルトクロムモリブデン合金(Co-Cr-Mo)およびステンレス鋼(SUS316L)にPEGを固定化し、表面水酸基量とPEG固定化量の関係を明らかにした。 金属の活性な表面水酸基はH_2O_2浸潰により増加させることができ,浸漬時間および浸漬温度の増加とともに増加した.電着によりPEGを固定化した場合は,活性な表面水酸基量がPEG固定化量に影響を及ぼし,浸潰の場合は,金属酸化皮膜の比誘電率がPEG固定化量に影響を及ぼす.したがって、Au表面への機能分子固定化には,電着が有効である。
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Research Products
(2 results)