2007 Fiscal Year Annual Research Report
沼地や湖沼生態系の持続的な管理と保全のための生物学的方法の利用について
Project/Area Number |
06F06141
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
浅枝 隆 Saitama University, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAJAPAKSE H.L. 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | Eleocharis sphacelata / Emergent Macrophytes / Wetlands / Ecological Modeling / Wetlands and Lake Restoration / Charophytes |
Research Abstract |
本年度は、種々の観測結果や文献をもとに、抽水植物E.sphacelataの動的モデルを開発し、水深など、変動する環境要因に対する応答解析を行った。さらに、浅い湖の沈水性植物の生態についてまとめを行った。さらに、砂質上の河川に生育する植物群落の特性を調べた。抽水植物に関しては、モデルによって各器官のバイオマスを予測することや、水深の異なる場における正味の生産量の見積もりが可能になった。このような管理に役立てるためのツールができた。この種類以外にも、類似する植物種でもパラメターを調整することで同様なアプリケーションが可能になると思われる。世界の状態が悪くなりつつある湖沼や沼地の生態系の持続的な管理に関して、水圏の抽水植物の潜在的な役割はこれまでの観測や他の文献等からますます注目されおり、アプリケーションとなるツールが必要とされている。沈水性植物の動態に関しては、オーストラリアのマイオール湖で取得した様々なデータ解析を行った。シャジクモ鋼の不均一な分布を形成する要因について考え、水と底質の関係に着目した。最後に、砂質上の植物の密度に関しては出水の影響が大きいことが見出された。特に出水の影響をうける期間との関係が見出された。植物の形態についても異なる特徴が見られた。 以上の成果は、AQUATIC BOTANYに掲載済の他、Ecological Modelling (Article in press: doi: 10.1016/j. ecolmodel.2008.02.033), Hydrobiologia (Article in press: doi: 10.1007/s10750-008-9369-1), River Research and Applications (Accepted on 14 February 2008)等に掲載予定である。
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Research Products
(2 results)