2006 Fiscal Year Annual Research Report
中国南通市の近代都市計画及び張謇の都市計画思想が受けた日本の影響に関する研究
Project/Area Number |
06F06148
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
森田 孝夫 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YU Haiyi 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 日本 / 影響 / 南通市近代都市計画 / 張謇の都市計画思想 / 都市・場所・人物 / 専門家 / 文献検索 / 南通・北京・京都 |
Research Abstract |
本研究は張謇の1903年における日本訪問が中国南通市の近代都市建設・張謇の都市計画思想に与える影響を明らかにすることを目的とする。主な研究方法は張謇の訪問した都市・場所を訪問し歴史的な遺跡を調査すること,張謇研究の専門家を訪問すること,文献を調査することである。これに従って,昨年度に下記の五方面の研究を行った。 まず,張謇の1903年における訪問した都市・場所・人物を見出した。張謇の旅行概要を彼の日記・文献検索により作成した。それをまとめて下記の三つの表を作成した。表1は,「張謇の日本訪問概要」を題名とし,張謇の旅行の一般情報を記している。表2は,「張謇の訪問した場所」を題名とし,張謇の訪問した建物・場所の現況を記している。表3は,「張謇の訪問した人物」を題名とし,張謇の訪問した人物についての情報を記している。これらは本研究の基礎となる。 つぎ,張謇研究の専門家と成果交流・意見交換するため,二つの学術会議へ出席した。一つ目の会議は2006年11月に中国の南通市で開催された「第四回張謇研究国際会議」である。有名人である日本人学者藤岡喜久男を含め張謇研究の専門家たちが世界中から集まって来た。これにより,今後これらの専門家に連絡することが可能になる。二つ目の会議は2006年12月に京都で開催された「東アジア建築文化国際会議」である。この会議で研究成果を発表し,来聴者の意見を回収した。 三つ目は,今後の張謇が訪問した場所を訪問するため,古い地図を検索し,現在の都市地図と比較し,張謇の訪問した場所の位置を確定した。これらの位置に関する張謇の訪問当時の情報をインターネットなどを利用し収集した。 四つ目は,中国の南通市・北京市,日本の京都市において文献検索を行った。南通図書館・北京中国科学院図書館などにて,張謇に関する文献を数多く収集した。 五つ目は,京都市にある張謇の訪問した場所をいくつ訪問した,これにより得た経験で訪問計画を修正した。
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Research Products
(2 results)