2006 Fiscal Year Annual Research Report
気候変動等に伴うアジア域の長期植生変動の観測と評価
Project/Area Number |
06F06170
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安岡 善文 東京大学, 生産技術研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HASIBAGAIN 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | MODIS / NOAA / AVHRR / ASTER / Hyperspectral Date / 部分空間法 / Wavelet Fusion / Neural Network / 土地被覆分類 |
Research Abstract |
アジア地域の広域土地被覆や植生分布の現状、その変化を計測・評価することを目的として、東京大学生産技術研究所が受信するTERRA/MODISやNOAA/AVHRRなど衛星画像の高度データ処理手法を開発した。特に、複数衛星データの融合処理(データフュージョン)手法、衛星画像とGISならびに統計データとの融合分析手法、ニューラルネット手法や部分空間法による高精度の植生分類手法、ミクセル分解手法などを開発した。具体的な実績は以下の通りてある。 1.部分空間法によるハイパースペクトルデータの土地被覆分類とミクセル分解の研究を行った。"部分空間法によるハイパースペクトルデータ分類"というタイトルで、第16回生研フォーラム「宇宙からの地球環境モニタリングフォーラム」で発表した。更に"Classification of Airborne Hyper spectral Data Based on Average Learning Subspace Method"というタイトルで論文を執筆中。 2.ASTER画像の融合による高精度土地被覆分類手法を開発した。結果を"Land-cover Classification Using ASTER Multi-band Combinations Based on Wavelet Fusion and SOM Neural Network"としてPhotogrammetric Engineering & Remote Sensingに投稿した(印刷中)。 3.2003年のMODISの時系列植生指数EVI画像を用いて中国北部13省の土地被覆分類図を作成した。衛星画像から耕地面積を抽出し、中国統計局の耕地面積統計データと比較し、良好な結果を得た。結果を2006年10月にモンゴルで開催された国際会議「The 27th Asian Conference on Remote Sensing,2006」において"Synergetic use of MODIS, ASTER and Landsat data for land cover classification in arid and semi-arid area of north China"として発表し、「Best Paper Award」賞を受賞した。さらに、同タイトルでAsian Journal of Geoinformaticsに投稿し、現在、印刷中。 4.2003年の内モンゴル自治区全域の植生と砂漠分布図を作成した。結果をJournal of Applied Remote Sensingへ投稿した。 5.2006年7月〜8月内モンゴル自治区で衛星データによる分類結果の検証のために、土地被覆現状を現地調査を行った。ホルチン沙地と周辺の草原の畑作と放牧による砂漠化状態を調査した。関係する研究所と大学からデータと資料の収集を行った。この地域の衛星データを収集し、集めた資料、現地調査と検証データを基にして、衛星画像の幾何補正、データ融合、検証など各画像処理を行った。
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Research Products
(3 results)