2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06214
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
広野 育生 Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋科学技術研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GOVINDASAMI Vivekanandhan 東京海洋大学, 海洋科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 運動生エロモナス菌 / Aeromonas / 病原性遺伝子 / 3型分泌装置 / 魚類病原細菌 / コイ / 免疫関連遺伝子 |
Research Abstract |
魚より分離されたエロモナス菌は、3型分泌装置を持つ株と持たない株に分けられ、3型分泌装置を持つ株は病原性を有するが、持たない株は病原性を持たないことを昨年度報告した。今年度は、3型分泌装置を持つエロモナス菌と持たないエロモナス菌をコイに人工的に感染させた際のコイの免疫応答に付いて種々免疫関連遺伝子(IL1、IL8、IL10、IL-11、IL12、3種類のTNF、IgM、IgD、CXC chemokine、CC chemokine、MHC-I、MHC-Iia、MHC-Iib、TCR-α、TCR-β)の発現を調べたところ、IL1の発現が顕著に異なることを明らかにした。このことより、エロモナス3型分泌装置を有しているとIL1の応答を過剰に誘導することが示唆された。 3型分泌装置のエフェクター分子として知られているaexT-ADP ribosylating effectorsproteinsについて昨年度は遺伝子の存在について調べたが、今年度はタンパク質の発現についても調べたところ、本遺伝子を有する株はタンパク質を発現しており、さらに病原性有することから、このタンパク質の検出が魚に対する病原性有無の指標になることが示唆された。 由来(地域、分離年、魚種)の異なるエロモナス菌について生化学的性状試験と薬剤耐性試験を行ったところ、特に顕著な特徴はみられず、多様なタイプのエロモナス菌が魚病菌として存在することが示唆された。
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Research Products
(1 results)