2008 Fiscal Year Annual Research Report
プロポリスエキスの収穫後農産物の品質保持に及ぼす効果
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06F06218
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
内野 敏剛 Kyushu University, 大学院・農学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ATUNGULU G. G. 九州大学, 大学院・農学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | プロポリス / 玄米 / 精油 / 揮発性成今 / 抗酸化能 / 白米 / 酸化防止 / 静菌 |
Research Abstract |
非熱的抽出法により得られたプロポリス蒸気を用い,玄米の貯蔵環境の調製効果を検討した。玄米表面の菌叢分布,菌種の同定の遺伝子分析を行うとともに,プロポリスの極性,無極性成分によるそれぞれの玄米脂肪酸構成成分に影響を及ぼす安定性を総合的に調査した。プロポリス抽出物は2-2ジフェニルピクリルハイドラジルフリーラジカル除去能を用いて抗菌効果,βカロチン漂白試験を用いて抗酸化効果のためのスクリーニングを行った。RM21-BとRM21-Aベースのローズマリー抽出物をポジティブコントロールとして用いた。その結果,コメの主たる脂肪に及ぼすプロポリス処理の影響が明らかとなった。すなわち,玄米に表在する真菌と細菌の16SリボゾームDNAの顕微鏡観察と遺伝子分析を行い,玄米のオレイン酸,リノレン酸,パルミチン酸への安定性の影響を調査した結果,揮発性成分は生のプロポリス(CRUPV)>無水エタノール抽出物>塩化メチレン抽出物(MCPEV)>ヘキサン抽出物>コントロールの順となった。玄米表在細菌はBacillus属が支配的で,Bacillus cereusは全てのサンプル上に生残した。Moraxella osloensis,Pseudomonas oloeovorans,Spingomonas paucimobilis,Xanthomonas campestris,Curtobacterium citreum,Curtobacterium flaccumfaciens,Aeroccus viridansはサンプルに異なる影響を及ぼした。Penicillium属は最も支配的な真菌で,全ての処理区で生残した。MCPEVとCRUPV処理が生残する菌種数を最低に抑制し,処理後の整粒の割合を改善することができた。また無処理の玄米に比べ,処理した玄米は精米後の白度が増加した。
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Research Products
(1 results)