2006 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム損傷応答とクロマチンリモデリング機構の可視化解析
Project/Area Number |
06F06228
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安井 明 東北大学, 加齢医学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LAN LI 東北大学, 加齢医学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | DNA損傷 / DNA修復 / レーザー / 損傷応答 / クロマチン |
Research Abstract |
私たちは細胞の中で起きている損傷応答プロセスをさらに解析するために、細胞の核の一部にレーザーを当てて、塩基損傷からDNA単鎖切断、二本鎖切断を細胞核の一部に作る方法を開発しました。XPA-UVDE及びレーザーのシステムを用いて、細胞の核の一部にのみ紫外線やレーザーを当てることで、塩基損傷、DNA単鎖切断、二本鎖切断などを局所的に自由に作れるようになりました。この実験系を用いて、様々の修復蛋白質、例えばBLM, RAD18,APTX, POLQ, PLAFは損傷現場にやってきたことを共同研究で見つけました。これからの蛋白質はどのように修復現場にやってきて、どのような損傷にやってくることを解析した結果、RAD18は紫外線DNA単鎖切断に、PLAFはDNA単鎖切断と二本鎖切断に、POLQは塩基損傷に、BLMは二本鎖切断に応答することを明らかにした。真核生物のDNAはヒストンなどの核蛋白質と複合体を形成しクロマチンの構造を取っていて、修復に伴うクロマチンの構造変化はほとんど分かっていません、最近ヒト細胞内での損傷に伴うクロマチン関連因子SNF2H(ATP加水分解を介してヌクレオソンム移動されるモータ),ACF1(SNF2Hと複合体作り、ピストンの結合因子)、WSTF(同じくSNF2Hと複合体作り、神経系疾患Williams-Beuren syndromeの原因遺伝子)もレーザーによって作ったDNA損傷に集積ことを見つけました。修復に伴うクロマチンの構造変化に関わるこれらの蛋白質は何に依存して、どのように損傷に応答するかを調べていますの動態を解析し、実際の細胞で起きる損傷応答を時系列で明らかにしています。
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Research Products
(6 results)