2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06231
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐々木 茂貴 九州大学, 大学院薬学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BRAZIER John Alan 九州大学, 大学院薬学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | マイナーグルーブ結合分子 / ジャンクションDNA / 4本鎖DNA / i-motif / DNA高次構造認識 |
Research Abstract |
目的 本研究室では、遺伝子を標的とする新しい化学的アプローチとして「ゲノム標的化学」を提唱し、人工分子による遺伝子配列認識と化学反応を検討している。Brazier博士が研究してきた3本鎖やi-motif4本鎖DNA構造だけでなく、DNAの高次構造が遺伝子発現に重要な役割を果たしていると考えられてきている。しかしながら生きている細胞でこのような高次構造の意義を解明するには、極めて困難な課題である。本研究では配列上は遠距離にあるものの、高次構造によって近づいている構造、すなわち十字構造やY字構造のようなジャンクションDNAへの特異的認識分子の開発を目的にした。すでに我々の研究室ではマイナーグルーブ結合分子をリンカーで連結した認識分子によって遠隔配列の認識に成功している。Brazier博士はさらにシステマティックな検討を行い、ジャンクション構造特異的分子の開発を行なう。 平成18年度の成果 平成18年度は、DNA高次構造認識のための低分子リガンドの開発のため、リンカー末端にオレフィンを導入したマイナーグルーブ結合分子の合成を検討し、マイナーブルー部結合ユニット、リンカーユニット、リンカー結合用の官能基部分、金属錯体部分などのユニットの合成を完了した。
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Research Products
(5 results)