2006 Fiscal Year Annual Research Report
EPR効果に基づく新しいミセル型高分子制癌剤の研究
Project/Area Number |
06F06235
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
前田 浩 崇城大学, 薬学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
カレド グレイシュ 崇城大学, 薬学部, 外国人特別研究員
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Keywords | EPR-効果 / ミセル化製剤 / 体内分布 / Pharmacokinetics / 毒性軽減 / 腫瘍選択性 / オキシストレス / SMA-ミセル化製剤 |
Research Abstract |
まず、SMA(スチレンマレイン酸コポリマー)包合のピラルビシンミセル(SMA-THP)を用い、大腸癌の肝転モデルに対する有効性を検討し、極めて強力に転移がん抑制能を確認した。また、In Vivo評価、体内分布、薬効薬理、毒性などの前臨床を目指した研究成果が上がっている。次に、Zn-プロトポルフィリンのPEG(ポリエチレングリコール)結合型ミセルの担癌マウスを用いた実験において、マウスの移植がん(Colon 38、S-180など)および、DMBA発癌のラット乳がんに対して極めて有意の抗腫瘍効果をみとめた。SMA-THPおよびPEG-ZnPPの毒性はもとの薬剤の1/4〜1/30であり、薬効は殆ど100%残存した。PEG-ZnPPはHO-1活性の抑制に伴って、ヒトCML細胞のABLおよびBCR遺伝子の発現を抑えると共に、5〜10μMでその増殖を高率に抑制した。 以上、本人と受け入れ研究室の相方にとって極めて貴重な成果が生まれている。海外の学会にも積極的に参加、学術論文の発表でも成果を上げている。
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Research Products
(7 results)