2006 Fiscal Year Annual Research Report
マウス体節形成におけるダイナミックな遺伝子発現についての数学的および実験的解析
Project/Area Number |
06F06237
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
影山 龍一郎 京都大学, ウイルス研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GONZALEZ-GONZALEZ Aitor 京都大学, ウイルス研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | オシレーション / 分節時計 / 数理モデル / ネガティブフィードバック / Hes1 / Hes7 |
Research Abstract |
我々は、今までに体節形成過程をシミュレーションする数理モデルとして、以下の微分方程式を提唱してきた。 dp(t)/dt=am(t-Tp)-bp(t) dm(t)/dt=k/[1+(p(t-Tm)12/p0 2]-cm(t) ただし、p(t):時間tにおけるHes7タンパク質量 m(t):時間tにおけるHes7mRNA量 本モデルによって、未分節中胚葉後端におけるHes7の発現オシレーションをよくシミュレーションできるが、未分節中胚葉全体における発現変動はシミュレーションできていなかった。今回、Fgfシグナル系とHes7の発現オシレーションがリンクすることが明らかになってきたが、そのリンクの詳細については不明である。しかし、培養細胞の実験からFgfシグナルはHes7蛋白の半減期に変化を与えることが示唆された。そこで、上記の数理モデルの中で、bに変動を入れることによって、より実際のHes7の発現パターンに似た変化をシミュレーションできることがわかった。今後、Hes7蛋白の半減期の変化を実測することによって、より正確なシミュレーションモデルを構築する。
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