2007 Fiscal Year Annual Research Report
QCDに基づくストレンジネスを含むメソンとバリオンの相互作用の計算
Project/Area Number |
06F06327
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡 真 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ERKOL Guray 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 強い相互作用 / 量子色力学 / クォーク / グルーオン / QCD和則 / 格子QCD / ハドロン / 結合定数 |
Research Abstract |
平成19年度の主な実績として (1)ストレンジネスを含むメソンとバリオンの結合定数の格子QCDによる計算、および (2)核子およびデルタバリオンなどのシグマ項のQCD和則による評価が挙げられる。これらの諸量はいずれも、原子核ハドロン物理における基本的な量であるが、それを非摂動論的QCDに基づいて定量的に研究することにより、原子核ハドロン物理の基盤を確立することが可能となる。 (1)ではメソンとバリオンの結合定数を格子QCD上での3点関数を、2-フレーヴァーQCDのゲージ場配位を用いて計算し、形状因子を求めた。クォーク質量としては、ストレンジクォークの物理質量とその周辺に於ける計算を比較して、カイラル極限への外挿をおこなった。擬スカラーメソンと8重項バリオンの結合では、SU(3)極限でF/D比がSU(6)対称性から予想されるものに非常に近く、またクォーク質量依存性が小さいため、SU(3)対称性の破れが小さいことを指摘した。 (2)では、スカラー背景場の元でのQCD和則を用いて、8重項および10重項バリオンのシグマ項およびストレンジネスシグマ項の計算を行った。その結果、デルタバリオンのシグマ項が核子に匹敵する大きさを持つこと、ヴァレンスストレンジネス依存してシグマ項が大きく変化することを指摘した。(論文準備中)
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Research Products
(18 results)