2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06328
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 憲一 京都大学, 大学院理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PARKER JOSEPH DON 京都大学, 大学院理学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | エキソチック粒子 / ペンタクォーク / ストレンジネス / 逆コンフトンガンマ線 / 光ハドロン反応 |
Research Abstract |
SPring-8における逆コンフトンγビームを用いたLEPS実験に参加している。昨年10月のParker氏の来日以来これまでLEPSでは重陽子標的と前方スペクトロメーターを使って主にペンタクォーク・+を確認する実験がつづいている。この実験を行いながら、データ解析に取り組んできた。主なテーマは1)最近話題になっているKaonic nucleiに関連して・+d->K+X反応の解析と、2)・+dのチャネルでの・(1405)の生成、である。1)のテーマでは最近永江等がイタリアのFrascattiで静止K事象においてK-NNのチャネルに構造があることを報告しており、・+d->K+X反応で調べることは十分意義のあることである。2)では陽子標的からの光による・(1405)生成でその・・崩壊の荷電対称性が破れていることを示すデータを得ており、重陽子標的のデータが注目される。各検出器データのパラメーターのチューニングを行い、検出粒子のトラッキングを行うところまで解析をすすめた。 さらに、ダブルハイパー核探索実験のための検出器の開発とテストのために、東北大学核理研の電子ビームを用いて高い屈折率のエアロジェルチェレンコフ検出器のテスト実験を行い、またRCNPのサイクロトロンの陽子ビームを用いて両面読み出しSilicoll Strip Detector(DSSD)と原子核乾板のハイブリッドシステムのテスト実験を行った。いずれも満足すべき結果を得ている。
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