2007 Fiscal Year Annual Research Report
オリゴDNA修飾マイクロ電極を用いた新規バイオセンサーの開発
Project/Area Number |
06F06344
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
寺前 紀夫 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHANG Meining 東北大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 電気化学 / ナノロッド / アレイ電極 |
Research Abstract |
本研究では、APサイトを有するプローブDNAを電極表面に固定化し、APサイトにおける水素結合性リガンドの電気化学応答を検出するDNAセンシングを目指している。電気化学的なDNA検出においては、電極表面の微細化による比表面積の増大が望まれる。また、電極表面に金属ナノ構造体を固定化させることで、比表面積の増大の他に、通常の平板電極では得られない触媒活性や光電気化学応答が得られる。このように、任意に制御された金属ナノ構造体を固体電極表面に形成することは、高感度な電気化学的DNA検出において重要である。さらに、固体電極表面における長鎖DNAのハイブリダイゼーション反応のためには、固体電極表面に高分子の被膜を形成させることが必須である。 本年度は、特に固体電極表面に金ナノワイヤーを集積させた金ナノアレイの作製と共に、金ナノアレイに対するポリアニリンの電気化学的被服を試みた。さらに、ポリアニリンを被覆した金ナノアレイの電気化学応答について精査した。金ナノアレイの作製は、多孔性陽極酸化アルミナ膜を用いた鋳型電析によって行い、直径200nmの金ナノロッドが高密度で直立したものとした。この金ナノアレイに対してポリアニリンを数nmの厚さで皮膜させ、金ナノアレイとポリアニリン薄膜のハイブリッドアレイを作製した。作製したハイブリッドアレイについては、電気化学的に評価すると共に、NADHの触媒的電気化学酸化の応答について検討したところ、高感度なNADH検出に対して応用可能であることが分かった。
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