2006 Fiscal Year Annual Research Report
レニウム触媒を用いるタンデム反応によるヘテロ環化合物の合成
Project/Area Number |
06F06347
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
高井 和彦 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YUDHA S S 岡山大学, 大学院自然科学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | レニウム / アセチレンケトン / 2,5-ニ置換フラン / 環化反応 |
Research Abstract |
11月から研究を始め、まだ論文にはなっていないが、β、γ-アセチレンケトンにレニウム錯体触媒を作用させると、深化が進行し、フラン誘導体が生成することを見いだした。例えば、1-フェニルー3-オクチン-1-オンと触媒量の[ReBr(CO)_3(thf)]_2のTHF溶液を室温で2時間かき混ぜると、環化反応が進行し、2-ブチル-5、フュニルフランが収率90%で生成した。このような活性反応は金触媒でも進行することが知られているが、レニウム錯体で反応が進行することは知られていなかった。現在、この反応の一般性と適用限界について検討している。
|