2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06361
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
齋藤 烈 Nihon University, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BAG Subhendu Sekhar 日本大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | DNAチップ / ナノバイオ / 蛍光分子 / ゲノム / 遺伝子診断 |
Research Abstract |
我々は、最近独自のコンセプトに基づき、相手塩基を識別して蛍光を発する画期的な蛍光性核酸塩基を開発した。我々が独自に開発した方法は、PCR時に蛍光ラベリングを必要とせず、現在世界を席巻している外国製のDNAチップのもつ欠陥のほとんどを克服した画期的なものであり、更に改良を加えて国内外で今後広く使われる事を目標としている。 画期的なDNAチップにするためには、よりS/N比が高くより長波長で塩基選択的に蛍光を発する分子の開発が必要不可欠である。共同研究者であるBag博士は、当研究室でこの問題に取り組み、彼独自のアイデアを取入れてきわめてユニークかつ有望なペリレン骨格を持つ蛍光性核酸塩基(BDF)の分子デザインに成功した。さらに、アントラセン骨格をもつ新しい発色団を新規に開発し、より超波長で蛍光を高候率で発する核酸塩基の開発を行った。消光剤を必要としないモレクキュラービーコンを世界で始めて合成した。DNAインクへの応用についても検討した。
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